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アリになるか、キリギリスになるか、ミツバチになるか、さぁ選びなさい【これからの働き方を考えよう】

「働き方」を考えるときに

よく使われる寓話は「蟻と蝉」だ。

 

苦労の前払いをするアリ、後払いをするキリギリス

そう、日本では「アリとキリギリス」で有名だ。ある冬の日に、アリたちのところにキリギリスがやってくる。「食べ物をおれに恵んでほしい」とやってくる。アリたちには夏の間に一生懸命働いて貯めた穀物があった。しかし、アリは「夏の間に貯めればよかったじゃん?」という正論をキリギリスに突き付けた。キリギリスはこう答えた。「毎日歌を歌うことに忙しかったんだ!」と。もちろん、アリたちは腹が減って死にそうなキリギリスに自分たちの貴重な食事を与えなかった。それもそうだろう。アリたちにとっては、自分たちが必死で手に入れた穀物だ。それを歌を歌って呑気に過ごした自業自得野郎にあげるはずはない。それでは、虫が良すぎるだろう。虫だけに。

 

現代人はアリにもキリギリスにもなりたくない

アリとキリギリス、あなたはどっちになりたいか?

多分、どちらにもなりたくないのではないだろうか?現代人にとって、アリ的生き方はもちろん、キリギリス的生き方も魅力的とは感じることができないだろう。アリは今を犠牲にして将来を楽をしたいタイプ。キリギリスはまずは今を全力で楽しむタイプ。寓話のように将来やってくる苦痛を受け入れなきゃいけないタイプでもある。やはり、現代人にとっては、両方とも魅力的ではない。

 

私たちはいつ死ぬかがわからない

「今を犠牲にして将来を楽しむ」といっても、私たちはいつ死ぬのか分からない。医療・テクノロジーの発展で、そう簡単には死ななくなってきているが、それでも死は予想できやしない。しかし、「そうか。人間いつ死ぬかわからない!今を楽しもう!」と言って、計画なしに今に快楽を求めても、また虚しいだけ。そういう享楽的生き方は年を取ればとるほど、身体的・精神的ダメージが大きい。アリは苦労の先払い、キリギリスは苦労の後払いである。

 しかし、落胆しないで欲しい。

「ミツバチ」という存在もいる。

 

自分のためにやっていることが社会のためになるミツバチ

ミツバチはどういうタイプなのか?

簡単にいえば「やっていることが他人のためにも自分のためにもなるタイプ」だ。ミツバチの主な仕事は蜂蜜をつくることだ。たくさんの花々に飛んでいき、花の蜜を吸って、蜂蜜をつくる。そのプロセスの中で、ミツバチはたくさんの花の花粉も集める。もちろん、ミツバチはこれを自分を含むミツバチのためにやっている。しかし、結果的に、この花の蜜と花粉を集める仕事は「花」のためにもなっている。ミツバチの訪花活動で、花は受粉しているのだ。

 

現代人の働き方を考えたとき

これ以上に気持ちいい働き方ってないと思う。

 

自分の仕事が自らの喜びになり、ほかの誰かの喜びにもなる。

誰かが自分の仕事を精神的にも物理的にも欲してくれている。

「今を生きる」ってこういうことだよね。