アンフィルム青年日記

口だけ達者な20代若者が「低品質・大量生産」というスタンスでアクセスを愚直に獲得していくブログ。お問い合わせはunfilmoui@gmail.comまで。


ウェブライターは「文章で食べている」と言えるのか

インターネットの発達で「ウェブライター」という新しい形の執筆業が生まれました。「書いて稼ぐ」という行為が容易にできるようになりました。ウェブ上は文字で溢れています。その文字を打つのがウェブライターです。
形式上では「文章で食べている」ということになる。しかし、ウェブライターをしていた頃の私はどうしてもその実感を得ることができませんでした。

●「書いて稼いでいます」という素人ウェブライター


「ウェブライターやっています」という肩書きをSNSやブログで書かれている方が多い。ウェブライターの現実を知らない人は"おぉ、ライターなんて格好いい"というリアクション。しかし、ウェブライターって正直大したことはない。
まず、面白いウェブ記事を書くライターは自分のことを「ウェブライター」と名乗らないでしょう。
なぜなら、紙媒体で文章を書ける人はウェブでも書けます。しかし、ウェブで書くことを始めたウェブライターは紙媒体にはスムーズに移行はできません。

●ウェブライターのほとんどがお小遣い稼ぎで執筆し始めた人たち


私は以前にウェブライターを抱える企業で半年間ほど働いたことがあり、そこでの実感で言いますが、「ウェブライターはお小遣い稼ぎで書くことを始めた素人」です。ウェブライターという業界は、学生、主婦もしくは社会性に自信のない人たちで成り立っていると感じました。
実際は、私は社会性のない大学生だったときにウェブライティングという仕事と出会い、最高月収はアルバイト時代は15万円、フリー時代は16万円を稼いでいました。

●「どんな記事を書いている?」という質問の回答に迷う


ウェブライターをしていて一番困ったのは「どんな記事を書いているのですか?」という質問。ウェブライターは文字単価が高ければ、何でも書く人が多いんです。私の場合は、仮想通貨、アフィリエイト、起業、環境問題、テクノロジー、語学勉強など多くのジャンルについて書いていました。
このように多岐なジャンルについて文章を書くのがウェブライター。
なぜ書けるのか?
クライアントが求めるレベルが低く、すでにウェブ上に転がっている情報を集めて纏めるだけだからです。

●とにかくググる。ネット上に転がる情報を集めて記事にするのがウェブライターの仕事


ウェブライターという仕事で虚無感を感じる瞬間は「ネット上に転がる既存の情報を収集しているとき」です。
ウェブライターの仕事の大半は「新しい情報をクライアント・読者に与えること」ではなく、「ネット上の既存の情報を整理して纏めること」です。
つまり、ググればいいのです。素人でもググる力があれば、私のように月15万円は稼げるようになります。夢がある話、と捉えることもできるかもしれません。
私は早い段階で飽きました。楽ではありませんでした。スキル面でも最終的に残ったものは少なかった。虚しい。

●ウェブライターの世界も結局のところ専門性が大切である


「誰でもパソコンひとつで稼げる」
ウェブライターの仕事の魅力です。確かに稼げます。しかし、稼ぎ続けるにはウェブライター業界でもポジションを確保しなければいけません。仕事を提供してくれるクライアントが居なければいけません。
専門性の低い記事でも買ってくれるクライアントが提示する文字単価は低いです。一方で、専門的が高い記事を求めるクライアントは要求も多いですが、文字単価も相当に高いです。もし、素人がウェブライターとして仕事をしていくなら、特定の分野で専門性を獲得しなければいけません。

●ウェブライティングのために専門性をつける虚しさ


では、その専門性はどのようにして獲得すればいいのでしょう?恐らく、一般の企業に入って知識そして経験を得るのが結局のところ一番妥当でしょう。
私もウェブライターだった頃、専門性を追求して特定の分野の書籍を読み込んだことがありました。確かに、知識は付きましたが、それは実感のある知識ではないのです。体を動かして得た専門性に勝てるものはない。結局のところ、私はウェブライティングで食べる"ため"に専門性を無理やり追求することの虚しさを感じて、ウェブライターをやめました。

「書くために一から知識をつける」のではなく、「一定水準以上の知識があるから書く」のが本来の執筆の形ではないか、私はそう思うのです。